フィナンシェは、見た目が本格的なため「難しそう」と感じられがちなお菓子です。
ですが実は、卵白を使い、混ぜるだけで作れるとてもシンプルな焼き菓子でもあります。
この記事では、初心者でも失敗しにくい簡単なフィナンシェレシピを、理由と一緒に丁寧に解説しています。
焦がしバターの作り方や、生地を休ませる意味、型がなくても美味しく焼くコツまで、家庭で再現しやすい内容にまとめました。
卵白が余って困っている方や、本格的なお菓子に挑戦してみたい方にもぴったりです。
工程はシンプルでも、ポイントを押さえれば、外はカリッと中はしっとりしたフィナンシェが楽しめます。
気負わず、日常のおやつとして取り入れられるレシピを、ぜひ参考にしてみてください。
簡単に作れるフィナンシェとは?初心者でも失敗しない理由

ここでは、フィナンシェがどんなお菓子なのか、そしてなぜ初心者でも簡単に作れるのかを解説します。
最初に全体像をつかんでおくと、このあとのレシピや手順がぐっと理解しやすくなります。
フィナンシェはどんなフランス菓子?
フィナンシェは、フランス生まれの定番焼き菓子です。
最大の特徴は、卵黄を使わず卵白だけで作るところにあります。
そのため、スポンジケーキのような泡立て作業は不要で、材料を混ぜるだけで生地が完成します。
名前の由来は、金の延べ棒をイメージした長方形の形からきています。
外はカリッと、中はしっとりした食感が魅力で、シンプルながらコクのある味わいのお菓子です。
なぜ「簡単レシピ」として人気なのか
フィナンシェが「簡単」と言われる理由は、工程がとてもシンプルな点にあります。
特別な技術が必要なく、初心者でも失敗しにくい配合になっているのが特徴です。
| ポイント | 簡単な理由 |
|---|---|
| 卵白のみ使用 | 泡立て不要で作業がシンプル |
| 混ぜるだけの工程 | 順番を守れば失敗しにくい |
| 生地を休ませる | 焼きムラや食感の失敗を防げる |
また、卵白が余ったときの卵白消費レシピとしても非常に優秀です。
お菓子作りをしていると、卵黄だけ使って卵白が冷蔵庫に残ることがありますよね。
そんなとき、フィナンシェは材料も少なく、思い立ったらすぐ作れる存在です。
フィナンシェは「本格的に見えて、実はとても簡単」なお菓子なので、初心者が最初に挑戦する焼き菓子としてぴったりです。
難しそうというイメージだけで避けてしまうのは、少しもったいないお菓子です。
初心者でも失敗しない簡単フィナンシェの基本レシピ

ここでは、家庭で作りやすく、失敗しにくいフィナンシェの基本レシピを紹介します。
材料の意味や分量の考え方を知っておくと、仕上がりが安定しやすくなります。
材料と分量|家にあるもので作れる
フィナンシェは、特別な材料がなくても作れる焼き菓子です。
基本の配合を覚えておくと、卵白が余ったときにすぐ対応できます。
| 材料 | 分量 | 役割 |
|---|---|---|
| 卵白 | 125g(約4個分) | 生地のベース、軽さを出す |
| 粉糖 | 150g | しっとり感と甘さ |
| アーモンドプードル | 50g | コクと風味 |
| 薄力粉 | 50g | 形を保つためのつなぎ |
| 無塩バター | 125g | 香りとリッチな味わい |
甘さを抑えたい場合は、粉糖を10〜20gほど減らしても作れます。
ただし減らしすぎると、しっとり感が弱くなるので注意が必要です。
調理時間・難易度・日持ちの目安
「簡単レシピ」と言われる理由を、数値で整理しておきます。
初めての方でも、流れがイメージしやすくなります。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 作業時間 | 約20分 |
| 焼成時間 | 15〜18分 |
| 難易度 | ★☆☆(初心者向け) |
| 日持ち | 常温で2〜3日 |
泡立て作業がないため、洗い物も少なく済みます。
忙しい日でも取りかかりやすいのが、フィナンシェの大きな魅力です。
この配合をベースにすれば、初心者でも安定してしっとりしたフィナンシェが焼けます。
分量を目分量で変えすぎると失敗しやすくなるので、最初はきちんと計量するのがおすすめです。
混ぜるだけでOKな簡単フィナンシェの作り方

ここでは、初心者でも失敗しにくいフィナンシェの具体的な作り方を解説します。
工程はシンプルですが、押さえるポイントを知っておくことで仕上がりが大きく変わります。
1. 小鍋を火にかけ、焦がしバターにします。
バターが溶けてきて、だんだん泡がボコボコでながら煮立ってきます。(ときどき、ぱちっと弾け飛ぶので要注意!)
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鍋を揺すりながらそのまま火にかけていると、大きな泡が細かい泡に変わってフワーッと上がってきます。
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鍋の底を濡れた布巾の上に置いて、それ以上温度が上がらないように温度上昇を止めます。

鍋底に焦げた茶色いカスがついていて、全体も黄金色から黄土色のような茶色がかった透明な液体になっていれば大丈夫です。

そのまま放置して冷ましておきます。
2. 卵白と粉類を合わせます。
ダマがないよう、ホイッパーでぐるぐる混ぜます。無駄に泡立てません。
全体が均一になれば次に進みます。

3. バニラペーストを入れ、鍋の周りが手で触れるくらいまで冷めたバターを入れ、混ぜます。
バターをボールに入れる時は、そっと流し入れ、下に沈んだ大きな焦げカスは入れないようにします。
あまりたくさん浮いていたら、茶漉しなどで濾しながら入れます。
バターを溢さないように、そして泡立てないように、ゆっくりだけど細かくホイッパーを動かしてバターを合わせます。
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浮いた油分がなくなれば、生地の完成です。
ボールの周りをゴムベラでキレイにして、常温で1〜2時間、もしくはそれ以上休ませます。(夏場2時間以上置く場合は、冷蔵庫に保管してください)

4. 休ませた生地を、ゴムベラで軽く混ぜ、型に流します。
先端にクリップをつけた絞り袋をメジャーカップに固定して生地を入れ、専用型なら9割方流します。
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絞り袋がなければ、スプーンやアイスディッシャーでもできます。
今回、松永製作所の8個取りフィナンシェ型を購入したので使用しました。約8×4センチのフィナンシェです。

フィナンシェ型8個と、ミニマフィン型6個分とれました。
ミニマフィン型には、型の半分くらいまで生地を流しました。
3個分は冷凍のミックスベリーを、3個分は市販のいちじくジャムをのせました。

5. 200℃に予熱したオーブンに入れ、15〜18分焼きます。
オーブンによってクセが違うので、加減してください。

だいたい、13分で前後を回転しました。
程よい焼き色がついたら、焼き上がりです。

フィナンシェ型は、オーブンから出してすぐに、型から外してケーキクーラーなどの網に乗せて冷まします。

よくある失敗と簡単フィナンシェを成功させるコツ

フィナンシェは簡単なお菓子ですが、いくつかのポイントを外すと失敗しやすくなります。
ここでは、初心者がつまずきやすい原因と、その対処法をまとめて解説します。
膨らまない・ベタつく原因と対処法
よくある失敗として多いのが、膨らみが足りない、底がベタつくといった状態です。
これらは配合や工程のちょっとした違いで起こります。
| 失敗例 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 膨らまない | 生地を混ぜすぎた | ゴムベラでさっくり混ぜる |
| 底がベタつく | 生地を休ませていない | 必ず1時間以上休ませる |
| 油っぽい | 焦がしバターが熱すぎる | 人肌まで冷ましてから加える |
特に多いのが、生地を作ったらすぐ焼いてしまうケースです。
急いでいるときほど、生地を休ませる工程を省きたくなりますが、ここが仕上がりを左右します。
しっとり感が出ない場合は、まず「休ませ時間」を見直すのが近道です。
焼き色と食感を安定させるポイント
焼き色が薄い、または濃くなりすぎるのも、よくある悩みのひとつです。
オーブンの個体差を理解することが大切になります。
| ポイント | 目安 |
|---|---|
| 予熱温度 | 200℃でしっかり予熱 |
| 焼成時間 | 15〜18分 |
| 途中で向きを変える | 13分前後で前後入れ替え |
焼き色は、きつね色からやや濃いめが目安です。
焼き上がり直後は柔らかくても、冷めると表面がカリッと落ち着きます。
失敗しそうなときほど、温度と時間を数値で管理することが成功への近道です。
専用型がなくても作れる簡単フィナンシェの型選び

フィナンシェは専用型がないと作れないと思われがちです。
ですが、家庭にある型でも十分おいしく焼くことができます。
フィナンシェ型・マフィン型・シリコン型の違い
使う型によって、焼き上がりの食感や見た目には違いが出ます。
それぞれの特徴を知っておくと、今持っている道具を活かせます。
| 型の種類 | 特徴 | 仕上がり |
|---|---|---|
| フィナンシェ型(金属) | 熱伝導が良い | 外カリ中しっとり |
| マフィン型 | 汎用性が高い | ふんわり柔らかめ |
| シリコン型 | 型離れが良い | 全体的にやさしい焼き上がり |
長方形でなくても、味に大きな違いはありません。
まずは手持ちの型で作ってみるのがおすすめです。
家庭にある型で美味しく焼くコツ
専用型以外を使う場合は、生地量と型離れがポイントになります。
この点を押さえておくと失敗しにくくなります。
| ポイント | コツ |
|---|---|
| 生地量 | 型の7〜9割までにする |
| 油脂 | 金属型は薄くバターを塗る |
| 外し時 | 金属型は焼成後すぐ外す |
シリコン型の場合は、無理に外さず完全に冷ましてから取り出します。
金属型は、熱いうちに外すことで表面がきれいに仕上がります。
専用型がなくても、焼き方を少し工夫すれば簡単フィナンシェは十分楽しめます。
生地を入れすぎると溢れやすいので、最初は控えめが安心です。
まとめ|簡単でも本格的なフィナンシェは家庭で楽しめる
ここまで、初心者でも作りやすい簡単フィナンシェの考え方と作り方を紹介してきました。
工程は少なくても、ポイントを押さえることで本格的な味わいに仕上がります。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 材料 | 卵白と基本材料だけで作れる |
| 作り方 | 混ぜるだけで泡立て不要 |
| コツ | 焦がしバターと休ませ時間が重要 |
| 道具 | 専用型がなくても対応可能 |
フィナンシェは、見た目から難しそうに感じられがちなお菓子です。
ですが実際には、家庭向けにとても理にかなったレシピ構成になっています。
卵黄だけを使ったあとに卵白が余ってしまうことは、よくありますよね。
そんなときに、気負わず作れる焼き菓子としてフィナンシェはとても便利です。
簡単なレシピでも、作り方の理由を知れば、フィナンシェは十分に本格的な味になります。
最初から完璧を目指さず、まずは一度焼いてみることが上達への近道です。
焼き立てのカリッとした食感も、翌日のしっとりした口当たりも、それぞれに良さがあります。
家庭ならではの楽しみ方で、ぜひ気軽にフィナンシェ作りを取り入れてみてください。










