フルーツが美味しい季節がやってきました!この時期は毎年、ジャム作りに夢中になります。
フルーツはそのまま食べても美味しいですが、ジャムにするとまた違った美味しさが楽しめます。
さらに、ジャムにすると用途が広がり、生の果実よりも長持ちします。
しかし、手作りジャムには一つ難点があります。
それは、固くなりすぎることです。
そこで今回は、「固くなりすぎたジャムを柔らかくする方法」と「ジャム作りのポイント」についてお伝えします。
手作りジャムが固くなりすぎた!柔らかくする方法は?
「思っていた仕上がりと全然違う!」「どうしてこんなに固いの?」と感じることがよくあります。
これは、大抵の場合、煮詰めたジャムが冷めたときに気づきます。
ジャムは熱い状態ではなく、冷める過程でじっくり固くなるからです。
つまり、煮ているときに「まだ緩い」と思っても、冷めると固くなることが多いのです。
固くなったジャムは鍋に戻し、水を少しずつ加えながら再び煮詰め直すと柔らかくなります。
ただし、「ジャムは冷めると固くなる」という性質を意識しないと、再び同じ結果を招いてしまいます。
「少し緩いかな」と感じるところで火を止めると、ちょうど良い硬さのジャムに仕上がります。とろ~っとして緩い状態でも、冷めると固まっていきます。
手作りジャムが固くなってしまう理由は?
手作りジャムが固くなる主な原因は「煮詰めすぎ」です。
しかし、果物にしっかりと火を通さないとジャムにはなりません。
では、プロのパティシエたちはどう対処しているのでしょうか?
実は、ジャム作りの最大のポイントは、短時間でしっかりと煮詰めることです。
「時間が短いと煮詰めるのが難しいのでは?」と思うかもしれませんが、適した鍋を使えば、長時間煮なくてもジャムをうまく作ることができます。
ジャム作りに適した鍋は、厚みのある重いタイプの鍋です。
- 銅鍋
- ホーロー鍋
厚みのある鍋は熱伝導性が高く、短時間で果物を均等に煮詰めるのに最適です。
多くのプロは銅鍋を好んで使用していますが、銅鍋は錆びやすく、銅が料理に溶け出すリスクもあります。
銅の特性に対応するのが手間だと感じる方には、ホーロー鍋がおすすめです。
ホーロー鍋はお手入れが簡単で、ジャムが焦げにくく扱いやすいです。
固くなったジャムを美味しく活用する方法
固くなってしまった手作りジャムも、果実ソースとして再利用できます。水や砂糖ではなく、100%の果汁を加えるとさらに美味しく仕上がります。
果実ソースを作る際のポイント
- 100%果汁は砂糖不使用のものを選ぶ(加熱時にも砂糖は加えない)
- 弱火でじっくりと加熱する
この果実ソースはヨーグルトやマフィンにかけると絶品です。
また、ハンバーグや鶏肉料理のソースに少量加えるのもおすすめです。
手作りジャムを固くしすぎずに上手に作る方法
今回は、手作りジャムの定番である「イチゴジャム」の基本的な作り方とコツをご紹介します。
材料
- イチゴ:600g
- 砂糖:480~500g
- レモン果汁またはクエン酸:少々
用意するもの
- ホーロー鍋など、ジャム作りに適した鍋
- 木杓子
手順
- ボウルにイチゴを軽く手で潰し、砂糖とレモン果汁を加えて混ぜます。
- ラップをかけ、一晩置いてイチゴの水分を出します。
- 鍋を火にかけ、中火から強火で短時間で一気に煮詰めます。これがポイントです。
- 木杓子で時々ゆっくり混ぜながら、焦げないように注意します。
- アクを取り除きます。
- 約15分ほどで完成です。
ジャム作りで失敗しないポイントは、短時間で一気に煮詰めることです。
これにより、イチゴの鮮やかな色を保つことができます。
今回のレシピでは、イチゴ600gに対し砂糖を480~500gとしていますが、糖度はお好みに合わせて調整可能です。
保存期間を延ばしたい場合は、糖度を高めると良いでしょう。
- フルーツと砂糖の割合が3:1なら、7~10日ほど保存可能です。
- フルーツと砂糖の割合が2:1なら、約2週間保存できます。
なお、フルーツシュガーという砂糖を使うと、ジャム作りに最適です。
まとめ
手作りジャムが固くなってしまった場合の対処法や、ジャムを上手に作るためのコツをまとめました。
手作りジャムが固くなりすぎる主な原因は煮詰めすぎです。
冷めるときに硬くなるため、ジャムを作る際は「少し緩いかな」と感じた時点で火を止めるといいですよ。
また、プロのパティシエは厚みのある鍋(特に銅鍋やホーロー鍋)を使用して、短時間で均等にジャムを煮詰めます。
これにより、短時間で高い熱伝導性を活かし、ジャムの美味しさを保つことができます。
固くなったジャムは果実ソースとして再利用することもできますよ。