ジャムを冷凍庫で保存する方法は、使いきれない余剰のジャムを長持ちさせるのに役立ちます。
一般的にジャムはガラス瓶で封じられており、冷凍すると瓶が割れるリスクがあります。
今回は…
- ジャムを瓶入りのまま安全に冷凍する方法
- 手作りジャムの保存期間
- 未開封や開封後のジャムの扱い方
- 保管方法
について詳しく説明します。
瓶入りジャムをそのまま冷凍できるか？
手作りで大量にジャムを作ったり、消費が追いつかない時には冷凍が有効です。
通常、ジャムはガラス瓶に入れて保存されますが、ガラス瓶を冷凍すると割れると思われがちです。
しかし、適切な方法で冷凍すれば、ガラス瓶が割れることなく冷凍保存が可能です。
冷凍中にガラス瓶が割れる原因
ガラス瓶が冷凍中に割れる主な理由は、中身が凍結することで体積が増加し、その結果、内部圧力が高まるためです。
ガラス瓶は密封されており、内容物が膨張すると内圧が増し、結果として瓶が割れやすくなります。
ガラス瓶でジャムを冷凍する際の注意点
ジャムをガラス瓶で冷凍保存する際のコツは、ジャムの量を瓶の8割程度に抑えることです。
満タンにしてしまうと、ジャムが凍って膨張した際に瓶が内部の圧力に耐えきれずに割れてしまうことがありますが、8割程度に保つことで膨張しても瓶が割れるリスクを低減できます。
ジャムが冷凍しても完全に固まらない理由
ジャムが冷凍庫で完全に凍らない現象がよくありますが、これはジャムに多く含まれる糖分に関係しています。
糖分が多い食品は、その凍結点が低下するため、砂糖の含有量が多いジャムほど固まりにくくなります。
冷凍ジャムは冷蔵するよりも長持ちするため、すぐに使い切れないときは冷凍することが推奨されます。
冷凍する際のジャムの保存方法
ジャムの冷凍には複数の方法があります。
ガラス瓶の他に、製氷皿を使って一食分ずつ冷凍したり、タッパーで一度に大量に冷凍する方法も選べます。
製氷皿を使用すると、必要な分だけ簡単に取り出せますし、タッパーを使えば、大量のジャムを一度に保存できるので便利です。
ジャムを製造後に逆さまに保存する理由
ジャムを瓶詰めした後、なぜ逆さまにして保存するのでしょうか？
ジャムを熱いうちに瓶に詰めて逆さまに保管することには、瓶内の空気を排出し密封を強化する目的があります。
これにより「ポップ」という音で知られる密閉状態が生まれ、保存性が向上し、雑菌の繁殖が抑えられます。このプロセスを「脱気」と言います。
脱気が不完全だった場合の対策
時にはジャムを瓶詰めして逆さまにしても、十分な脱気が行われずに密封されないことがあります。
これはジャムの温度が不十分であったり、蓋の密閉が不完全であったりするためです。
対策としてジャムを再加熱することが有効で、電子レンジよりも鍋を使った加熱が高温に達しやすく、効果的です。
手作りジャムの保存方法と期間について
手作りジャムの保存期間は開封状態によって大きく異なります。
未開封の場合、ジャムは適切に密封されていれば常温で約半年間保持することができます。
一度開封したジャムは冷蔵庫で保管した場合、約2週間持ちますが、冷凍すると最長で約1年間保存することが可能です。
ジャムが空気に触れると微生物が増えやすくるため、早めに使い切ることが推奨されます。
冷蔵保存したジャムが硬くなった時の対処法
ジャムを開封後に冷蔵保存すると硬くなることがありますが、硬くなったジャムを柔らかく戻す方法もあります。
トロトロの状態が好みの場合、特定の裏技を試すことでジャムを元の柔らかい状態に戻すことができるため、そのような方法を試してみると良いでしょう。
手作りジャムの長期保存を可能にする方法
手作りジャムを長く保存するためのテクニックには、いくつかのポイントがあります。
これらの方法を駆使すれば、ジャムを半年から1年間保存することが可能となり、大量の果物を有効活用できます。
特に重要な保存法として、ジャム保存における秘訣を以下に示します。
- ジャムの瓶を煮沸消毒する
- ジャムを熱いうちに瓶詰めして冷まし、逆さに保管することで、空気の侵入を防ぐ
- 開封後のジャムは、必ず冷蔵保存を行う
- 清潔で乾燥したスプーンを使って取り出す
ジャムの保存期間を延ばすためのカギは、「煮沸消毒」と「確実な密封」です。
プラスチック製の容器ではなく、煮沸消毒が可能なガラス製の容器を使用することが重要です。
ジャムの保存方法まとめ
ジャムを逆さまに保管する主な理由は、密閉性を高めて保存性を向上させるためです。
もし脱気が不完全で問題が発生した場合、ジャムを再加熱することで解決できます。
手作りジャムの場合、未開封であれば約1年間、開封後は約2週間の保存が可能です。
ジャムを長持ちさせる秘訣は、適切に瓶を煮沸消毒し、確実に密閉することです。
逆さまに保管する方法は試す価値がありますが、逆さまにしなくても作ることは可能です。
しかし、長期保存を目指すならばこの方法が効果的です。
