多くの方が朝食でトーストとコーヒーを楽しまれているかと思います。
トーストには欠かせないのが、ジャムやマーマレードでしょう。
中でも、オレンジのジャムやマーマレードには特有の爽やかさがあり、朝の食事に最適です。
しかし、「ジャム」と「マーマレード」の違いについてはご存知でしょうか。
ここでは、オレンジジャムについての知識と、ジャムとマーマレードの違い、オレンジジャムの食べ方に迫ります。
オレンジジャムって何?
オレンジジャムについて
オレンジジャムは、名前からも推察できるように、オレンジを主原料に用いて製造されたジャムを指します。
ジャムの基本について
ジャムは、一般的に果物を細かく刻んだり、砕いたりして作られますが、なかにはジャムに適していない果物も存在します。
例えば、梨や桃、ぶどう、さくらんぼなどは、その種に含まれるペクチンという物質が少ないため、煮詰めても適切な固さにならず、ジャムとして成立しないのです。
また、単に果汁に砂糖を加えただけで煮詰めた製品は、ジャムとは分けてゼリーと称されます。
このように、ジャムとゼリーは厳密には異なる分類に属します。
マーマレードに関する日本の規定
日本国内における食品の品質基準を規定する「日本農林規格」(JAS規格)によると、「ジャム」「マーマレード」「ゼリー」は総称してジャム類と分類されています。
マーマレードの由来と日本における普及
イギリスではマーマレードは、朝食になくてはならない国民的食品とされています。
その人気は、イギリスから日本へと波及しました。日本にマーマレードが普及したのは昭和時代に入ってからで、英国に留学経験のある相馬正胤(そうままさたね)が帰国してからのことです。
彼は「相馬果実缶詰研究所」を創設し、国内でマーマレードの製造を開始しました。
オレンジジャムとマーマレードの違いは?
オレンジを主原料とするジャム類には、オレンジジャムとマーマレードという二つの種類が存在します。
これらは類似しているように見えますが、実は異なる点がいくつかあるのです。
まず、オレンジジャムはオレンジの果肉を細かく砕き、糖分と一緒にゆっくりと煮込んで作られます。
一方で、マーマレードは、オレンジの皮を細長く切り、果肉とともに風味豊かなゼリー状に仕上げられます。
特にイギリスでは、このマーマレードが伝統的な朝食の一部として親しまれています。
マーマレードの特徴的なのは、その苦みと風味です。
この苦みはオレンジの皮に含まれる成分から来ており、ジャムとは一線を画す独特の風味を持っています。
また、オレンジジャムと比較して、マーマレードは果物の個性をより生かした製法を特徴としているため、本来のオレンジの姿を感じられるとも言えます。
さらに、マーマレードはそのままトーストに塗るだけではなく、お菓子作りにも利用されることがおり、その利用法は多岐にわたっています。
オレンジジャムは、しっかりとした甘さとオレンジの風味が楽しめる一方で、マーマレードは独特の苦味と香り高い風味が特徴です。
どちらもオレンジを用いたスプレッドですが、その作り方と味わいの違いによって、両者ははっきりとした個性を持つ製品となっています。
利用目的やお好みに合わせて、それぞれの特徴を楽しむことができるでしょう。
オレンジジャムとマーマレードの違い
- オレンジジャム→果実のみ使用
- オレンジマーマレード→果実と皮を使用
オレンジジャムとマーマレードの共通性について
オレンジジャムとマーマレードにおける類似点は多々ありますが、最も大きな差異はマーマレードにおいてオレンジの皮が使用される点にあります。
それ以外は、どちらもオレンジの実(及び皮)に砂糖類を混ぜ合わせ、種や皮に含まれるペクチンを活かし、固めて作られる保存食品という共通の特徴を持っています。
プレザーブとは何か
ジャムやマーマレードに類似する食品として、プレザーブがあります。
パンに塗るだけでなく、パイの詰め物として利用されることも多いです。
オレンジジャムを食べる
オレンジのジャムは、果物そのものを加工して作られる定番のスプレッドです。
朝食のトーストに塗ったり、ヨーグルトに加えたりと多くの食べ方で楽しむことができます。
さわやかな酸味と甘さがあり、多彩な料理に合わせやすいのも特徴です。
時には、焼き菓子の材料としても活躍し、洋菓子作りをより豊かなものにしてくれます。
オレンジジャムの作り方
- オレンジの皮および薄皮を除去する
- オレンジを適宜ミキサーで軽く混ぜる
- オレンジの量の40%から50%の砂糖、またはグラニュー糖を加える
- 適度なとろみが出るまで加熱し続ける
マーマレードの調理法
オレンジは塩を用いて丁寧に洗浄します。皮を剥き、中の白い部分を取り除きます。
その後、皮を茹でて柔らかくし、約3ミリメートル幅に細切りにします。
オレンジの実は薄皮を剥き、茶こし袋などに入れておきます。実と皮の重量の40~50パーセントになるよう砂糖を量ります。
砂糖の半分を実と皮と混ぜ合わせ、水分が出てくるまで放置します。
その後、火にかけ、先に準備した茶こし袋を加えて煮込みます。
とろみが出始めたら、残りの砂糖を少しずつ加えていきます。
この工程によって、オレンジの皮に附着したワックスや農薬を除去することが可能です。
ジャム・マーマレードの長期保存のコツ
瓶は煮沸消毒してから使用します。
ジャムやマーマレードを瓶に詰める際は、上までしっかりと充填します。蓋を閉めた後に瓶を逆さまにして保存します。
食べるまで開封はしないようにしましょう。
瓶を逆さにすると空気が入りにくくなり、酸化を遅らせることができます。
推奨される美味しい食べ方
トーストにザクザク焼き色をつけ、その上にマーマレードをのせるのは定番の楽しみ方と言えますが、いろいろなアレンジを加えてみるのも魅力的です。
- お湯を注ぎホットレモネード風に変身
- 紅茶に加えて風味豊かなドリンクに
- ケーキの生地に混ぜて香り高く
- ヨーグルトやアイスクリームのトッピングとして
- 肉料理の味付けにふんだんに
- なますを作る時の砂糖の代わりに使用
オレンジジャムとマーマレードの違いについてのまとめ
ご覧になった通り、今回はオレンジ由来のジャムとマーマレードの相違点に関してご紹介しました。
この記事を簡潔にまとめると以下のようになります。
- オレンジジャムは、オレンジを材料として作られたジャムの一種です。
- ジャムは、果物の肉部分に砂糖を加え、煮詰めて果肉内に含まれるペクチン質で固めた保存性の高い食品です。
- マーマレードは、特に柑橘系の果物とその皮を用い、砂糖を加えて煮詰めることで作られます。
- 日本農林規格(JAS)においては、ジャム、マーマレード、ゼリーを含めたジャム類のカテゴリーで区分されています。
日常的に目にする食品ではありますが、案外知らない情報も多いものです。
ジャムとマーマレードの差異やその歴史、さらにはレシピに至るまでを学ぶことで、毎朝の食卓が一層豊かなものになることでしょう。